兵庫県明石市の住宅改修です。
改修といっても一度構造体のみのスケルトン状態にまで戻す大規模な工事になります。耐震診断で調査を一度行っていますが、補助金のこともあるため改めて金物などの構造要素のチェックを行います。
調査の時は確認できていなかった筋かいが見つかりました。
ただ、厚さは15mm程度で端部も釘どめであり、構造的には効果は期待できないものです。改修後は構造用合板の間柱を立てるために撤去することになります。
柱の抜けを防ぐための柱脚金物、柱頭金物も確認をします。補助金をもらうためには、現時点で金物が無いということを確認しておくことが大切です。今回の耐震工事で新たに補強のための柱脚柱頭金物をつけたということを証明する必要があるためです。
バルコニーになっていた部分は部材がやや劣化しています。
内部まで劣化しているわけでは無いので交換はしませんが、補強材を添えるなど対応が望ましいです。
また、調査の時は管柱だと思っていた部分が通し柱であったものも確認が必要です。柱脚柱頭金物の数が変わってくるためです。
耐震補強の申請には、すべての箇所の写真が求められるため、細かにチェックと写真撮影が必要です。住まい手さんがしっかりと補助金を受給できるよう、漏れのない作業を心がけています。
WASH建築設計室 日野弘一