小豆島の橘地区に佇む築約80年の古民家、濱口邸。
1936年に建築された和洋建築様式が見事に調和したこの邸宅は映画「獄門島」の宿舎としても使用された歴史的建造物です。
この建物を古民家旅館として改修し、次の新しい歴史を生み出すプロジェクトです。
いよいよ工事金額の調整も終わり、工事契約の日程も決まりました。
工事の内容も概ね確定しましたので、各業者に決定した工事内容の説明をするために二ヶ月ぶりに小豆島を訪れました。
一泊二日でしたが両日快晴。橘の町は非常に美しかったです。
今回、初めてお会いする業者は畳屋さんです。
「日岡タタミ店」は小豆島に残された数少ない畳屋さんの一つです。
日岡さんは非常に快活で、濱口邸の既存の畳をしっかり見て回ってもらいました。
畳床がつかるのか(表替えで済むのか)、使えないのか、畳の編み方による技術レベルの見分け方までみっちり教えてくださいました。
とにかく話してくれるのでいつまでも話が続きます。次の業者が来たのでようやく話終わりましたが、とにかく話してくれるのでいつまでも話が続きます。
畳への愛と、小豆島への愛を感じるとても気持ちのいい職人だと感じました。
屋根の工事内容も見て回りましたが、先の台風で樋が一部完全になくなってしまっていました。。。
また、銅板葺きの屋根も一部完全に飛んでしまい、合板で応急処置が施されています。
これは想定していなくて、追加工事になることが工事契約前から確定してしまいました。。。泣
何はともあれ工事前の業者打合せは無事に終わりました。
一泊二日なので今回も車中泊を決め込みました。小豆島は星が綺麗です。
ただ車の中に蚊が入ったせいで睡眠レベルは低かったです。対策をしないといけないですね。
昨年の7月、クライアントからご相談をいただいて建物の下見に来させていただきました。
そこから約一年。季節はまた夏に戻り、小豆島の風景も一周しました。
橘は海が近いので海辺を散歩しましたが、魚が目視で見えるくらい綺麗な海でした。写真には小さなフグも写っています。
また水路には「赤がに」と呼ばれるかにがいっぱいいます。思っている以上にいっぱいいます。食べられないそうです。
四季を通して小豆島の魅力を感じ、それを旅館として再生して来訪者に感じ取ってもらいたい。
そのための建物の設え・表現をどうするか、工事監理をしながら探っていきたいと思います。
8月ごろから神戸市の宮大工の「きつね森」の菅野さんに現場入りしてもらいますのでいよいよ工事が本格化します。
年内には形にしたいですが、どうなるでしょうか。楽しみな仕事が始まり胸が高まります。
WASH建築設計室 日野




