非常勤講師を勤めている大阪工業技術専門学校。
大工技能学科では、二年生の目玉の課題の一つである「棟上げ実習」が始まります。
木造二階建ての軸組を実際につくる事で建物を立体的に理解し、建物を刻み組み立てるまでの道程を理解することができます。
今年は棟上げ実習で作った軸組の一部を岐阜県は飛騨高山に持って行って利用してもらおうという動きもあり、ますます意義のある課題になると感じています。
まずは建物の計画からです。
平面プランは学校側で決めていますが、骨組みの半分は学生が考えます。
具体的には建物の下屋部分を自由に設計していいことになっています。
A班B班それぞれでメンバーごとに議論しながら形を決めていきました。
1:30の軸模型をスチレンボードでつくり、ああでもないこうでもないと試行錯誤を繰り返します。
最終的な形はヒノキの角棒で1:10の軸模型を造ります。
A班は寄棟屋根です。隅木関係の加工がたくさん出てきてやりがいがあります。
B班は片流れの屋根ですが、登梁を使った今時?の工法をやってみたいということでした。
それぞれ班員の個性が出た素晴らしい計画だと思います。
そしていよいよ実際に刻むための材料が実習場に搬入されました。
まずは二階建て部分の材料です。これは奈良県吉野のウッドベースという製材所から仕入れています。
赤勝ちの杉材はとても綺麗です。
本物の材料を目の前にして学生たちも楽しそうです。まずは木配りから始まります。
一方、地下の実習室では実際の加工に必要な原寸図の作図が進められています。
建築学科の製図とは違い、実際に刻まないといけないのでこういった図面が必要不可欠です。
大阪工業技術専門学校の大工技能学科では「図面の読み書きできる大工」を育てることを目標にしています。
製図が苦手な学生が多いですが、私の業務の本分でもありますので一緒に考えながら教えていきたいと思います。
WASH建築設計室 日野








