2014年に竣工した大阪府池田市の楓の家。
エムズ建築設計事務所の設計、コアー建築工房が施工した住宅です。
私、日野がエムズ建築設計事務所に在職中に建築に関わらせてもらった住まいになります。
10年以上住まわれ、南側のデッキのところにサンルームを造りたいということでご相談をいただきました。
写真はデッキのある状態の様子です。
デッキ材はヒノキでした。
屋根のない部分に造るデッキは日当たりも良くて気持ちが良くて私は好きなのですが、ある程度の年数で更新することがはじめから想定されています。
今回はシロアリが入って少し危なくなってきたのもあって、このタイミングでサンルームとして半室内化をしたいという話になりました。
模型による提案です。
元々あるRCの水槽があるのですが、それをちょうど避ける大きさでサイズ感を決めました。
また、サンルームができることで室内(ちょうど台所の部分)からのお庭の眺望が遮られないように、建具の割り付けや高さを決めています。
今回の工事も建物を建築してくれたコアー建築工房に依頼します。
既存のデッキが撤去され、土間が出てきました。
構造材は和歌山県の伸栄木材です。コアー建築工房の加工場で加工され、現場に入ってきました。
小さな建物なので、すぐに屋根の垂木までかかりました。
今回の計画は大きなガラスの開口が目玉になりますが、このガラス框戸はWASH建築設計室の福崎事務所に保管している古建具を使いました。
これは以前に大改修工事をさせていただいた大阪市内の淀代のいえで使われていた建具です。
淀代のいえは断熱改修をしたので、古いシングルガラスであるこの建具が不要になったのですが、珍しい大判のゆらめきガラスが使われていることもあり、もったいないので引き上げさせてもらっていたのです。
久しぶりに倉庫から引っ張り出して、ほこりを落として大阪市池田市まで持って行きました。
建具工事、屋根のガラス工事、板金工事が行われサンルームの設えが見えてきました。
木材の塗装はWASH建築設計室で行っています。
古建具が、経年して落ち着いた楓の家の雰囲気ととても馴染みます。
そして最後の大仕事は踏み石の移動です。
今まではデッキと地面の段差を解消するために使われていましたが、デッキがなくなったため不要になりました。
かといってこの立派な石は初めからこの敷地にあった石ですので有効に使いたいものです。
代替の位置として、5Mくらい離れた位置に移動することになりましたが、造園屋さんに頼むと10万円以上するとのこと。。。
頑張ったら自分たちで動かせるのではないか、ということで、バール、丸太、荷締ベルトをフル活用していざ作戦実行です!
この石は140×60×40cm程度の大きさでしたので、多分1トン弱の重さがあります。
途中何度か諦めかけましたが、なんとか所望の位置に納めることができました。
最後は想像以上にうまく納まって、住まいても私もなぜか笑いが込み上げるくらいの達成感でした。
珍しく記念写真まで撮ってしましました。
石の移動も完了し、無事工事を終えることができました。
こうしてサンルームの増築は無事に終えることができました。
楓の木が赤く染まる春頃に、竣工写真を撮る予定にしています。
喜んでいただけてとてもよかったです。
WASH建築設計室 日野





















