東大阪市で新築住宅のお話が進んでいます。
準耐火建築物の条件がかかった国産の無垢材を使用している真壁の木の家の計画です。
耐震や断熱性能を担保した長期優良住宅として計画しています。
前回、柱やダイニングテーブルなどの造作材を選定しました。
今回は構造材の木配りについてです。
無垢の構造材は節の位置、木目のつまりかたや色味など、1本1本表情が異なります。
それが新建材にはない良さであり、同時に扱いが難しいところです。
異なる表情を確認して、構造材1本1本選定し、どの材料をどこにどの向きで使用するか決める作業を「木配り」といいます。
今回は構造材を加工してもらっているしそうの森の木へ伺い、柱と梁の一部を木配りしてきました。
プレカット工場へ伺うと、柱が並んでいました。
準耐火建築物の条件により、30分の燃えしろを確保する必要があるため、あらわしの場合は150角の柱にする必要があります。
150角の柱が何本も並んでいると、なかなか迫力があります。
今回は柱を全てあらわしにするわけでは無いため、柱によって2面化粧や4面全て化粧 といったように綺麗な面が何面必要か変わってきます。
そのため、最初に綺麗な面が何面あるのかを確認します。
綺麗かどうかは、節の有無、木目の詰まり具合、柾目か板目かといった木目の表情で確認します。
柾目とは木の中心部分を製材した時の目の詰まり方をいうのですが、木目が縦にスーッと伸びているためシンプルな見た目をしています。
綺麗な面を確認したら、次は図面を見ながらそれぞれの柱の化粧面が計画上何面必要なのかを確認します。
さらに計画上、空間を印象付ける柱かどうかで優先順位を決めていきます。
あとは決めた優先順位の1番目から、化粧面が合う綺麗な柱を選定していきます。
柱の選定が終わったので、今度は梁を選定していきます。
しそうの森の木は芯去材の梁を制作しているのが特徴です。
芯去材とは、木の中心を避けた材料のことです。
芯去材の場合、梁の 3面は芯から遠くなるため節が少ない面が多い上に、化粧面が柾目で取れます。
さらに芯がないことで乾燥収縮の差が芯持材に比べて少なく、背割りをしなくてもいいぐらい割れが生じにくいです。
梁を見てみると、JASマークが印字されています。
JASとは簡単に説明すると、一定の品質と性能が担保された材料のことです。
準耐火建築物の条件である燃えしろ設計をするにあたって、化粧の構造材はJAS材にする必要があります。
梁は木表と木裏で収縮の進み具合が異なるため、反り方が変わります。
梁にしたときに上に剃るように配置することで、自重や上階の荷重がかかっても剃る力で反発して下側に垂れにくくなります。
つまり梁の上下は自ずと決まるわけです。
あとは柱の時と同様、綺麗さと計画上の優先度を照らし合わせながら梁を配っていきます。
木は一本一本表情が違うため、木配りすることで仕上がりの印象がだいぶ変わります。
WASH建築設計室では構造材を自社で手配するため、このような木配りをすることができます。
後日、無事に上棟を迎え、構造体は綺麗に仕上がっており安心しました。
WASH建築設計室 スタッフ 長辻




