こんにちは。WASH建築設計室でインターンをしている学生です。
本日は、進行中の住宅の建材に使う木を選びに材木屋へ伺うWASH建築設計室の日野さん、スタッフの方に同行させていただき、建築で使う木についていろいろと教えていただきました。
実際に材木が並んでいる倉庫に入ると、産地の異なるもの、木目が異なるもの、質感が異なるもの、色味が異なるものなど、多種多様な木材がずらりと並んでいて圧倒されました。普段は写真などでしか見ない木材を、実際に触れられて比べられる貴重な体験になりました。
日野さんから教わったのは、「木材は見た目だけで選ぶのではなく、用途に合ったものを選ぶ事が大切」という事です。
例えば、セランガンバツは油分が多く水に強く、デッキ材に多く使われること。建具に使うなら「目が詰まっていて曲がりにくい材」を選ぶ事が重要だと知りました。

また、人によっても木目の好みに違いがあり、真っ直ぐ木目が流れているものを好む人もいれば、歪んだ木目が光を受けて浮かび上がる表情を好む人もいるとのこと。木は「素材」であると同時に「表現」でもあるのだと感じました。
今回、実際に木材を見て触れて思ったのは、木を選ぶこと自体が設計の大事な一部だということです。
木の強さや耐久性、見た目や経年変化、それぞれの性質を知った上で、階段、建具、床、柱など適した場所に選び分ける。それがこの設計事務所の特徴でもあると感じました。
図面に描かれた一本の線の裏側に、こうした「材を選ぶ理由」がある。
設計の奥深さを体験できた、とても有意義な時間でした。
インターン生K