アラウンドビオトーブ 新装しました【DIY】

WASH建築設計室、アラウンドカフェのお店の前においているアラウンドビオトープ。

作ってから時間が経ち、ボロボロになってきたのでこの度更新しました。

今回も木のカバーをあしらったオリジナルのものを考えました。

 

上の写真が一号機の写真です。

左が出来立ての様子。右が最近の様子です。トロ船を、くるみの無垢材の木のカバーで囲ったものでした。

非常に綺麗にできたのですが、初め雨がかりのところに置いていたのですぐにボロボロになってしまいました。

また、思ったより奥行きが大きいのが邪魔になり、今回は少しコンパクトな計画です。

 

まずは木枠の材料を選定します。

底板はあまり見えませんので、一番余っている杉板を使います。

よく見える脚材や側板には少し値段のするタモの無垢材の幅はぎ板を使います。

端材なので、三角形になった材料がちょうどいい感じで使えそうです。

これらで木のカバーを作っていきます。

 

まずは水槽の大きさに合わせて底板を作ります。

底板の杉板は一枚では幅が足りませんので、2枚をはぎ合わせて使います。

はぎ合わせるといっても、ビスで斜めに留めるだけの簡単なものです。

 

そして幅と長さをカットして、底板が出来上がりました。

余ってから年期が入った材料なので黄色くていい色合いですね。

 

次にタモ材で脚と側板を作りました。

このタモは北海道産の国産のタモで、広葉樹でスノで敷台やテーブルなどによく使います。

木目が綺麗でお気に入りの木材です。

今回は腰を曲げなくても見やすいように脚を長めにして高い位置に水槽を置きます。

脚は細く見えるように斜めカットをしています。

 

今回す位相に選んだのはこれです。

初号機はトロ船で大容量だったのですが、大きいが故にメンテナンスが大変でした。

今回は小さな水槽を、三つ並べることで少しずつ手を入れられる作戦に出ました。

こうすることで、メダカも種類を分けて飼育することができるはずです。

これは飼育用の簡易的な水槽で、ペットボトルのような素材感です。

三個セットで1000円前後だったような、ガラスの水槽に比べると非常に安価です。

 

この段階で、水槽を設置するとこんな感じになりました。

すでに水槽には水が張られています。木のカバーの雰囲気が少し見えてきています。

 

側板と底板はシンプルにビスで留めつけています。

後で、強度が心配になって見えないようにL型の金物で補強しています。

この部分は水がかかる前提なのでビスはステンレスビスを選んでいます。

水槽との大きさかんもぴったり。設計通りです。

 

そして前面に木の目隠し板をつけて木のカバーとしてはひとまず完成です。

目隠しの板はヒノキの本実板です。床材のあまりだったと思います。

細長いデザインがすっきりした印象で初号機との違いがあります。

 

ここから、横に覗き穴を開けました。

子供たちの目線だと、横からも楽しめてとてもいいのではないでしょうか。

また、このヒノキの本実板の実部分(凸になっている部分)をタモの側板から少し勝たせているのが納まりのポイントです。

 

さらに、設計事務所らしく可愛くしたいということで蓋を作っていきます。

蓋の仕上げはコルクタイルです。その理由はまた後ほどご紹介します。

 

蓋はまずは薄いベニヤで型を作り、それに少し大きめになるようにコルクタイルが貼られています。

ベニヤをカッターでこの形に切るのが非常に大変でした。コルクはとても切りやすいのですが。

それぞれを両面テープで貼り合わせて完成です。

 

蓋を載せるとこのようになります。

実はコルクタイルはWASH建築設計室の建築模型の地面の表現として使う材料なのです。

この蓋を模型の地面に見立てて、これから少しずつ街を作っていきたいと思いこのような仕上げにしました。

建物を作る時間はなかなか無いので、まずは車だけ置いておきます。

近所の小学生たちが喜ぶ仕掛けを作っていきたいものです。

 

さらに、テープライトを買ってきてこれを塞ぎ板の前に貼り付けます。

最近はLEDの便利な照明が安く手に入るのですごいです。これで覗き穴がより魅力的になりました。

 

今回、三つの水槽ができたおかげでそれぞれの雰囲気を分けることができました。

玉砂利を敷いた少し和の雰囲気のある水槽には青色のメダカを集めています。大きめの黒い石で荒々しく仕上げた水槽はオレンジ色のメダカを入れています。背景が黒い方が目立つメダカもいれば、逆もあります。黒っぽいメダカは白い石を敷いた水槽に集めました。

今回のリニューアルを機に、ドブ貝やヒメタニシなども少し買い足してみました。

木のカバーが綺麗になるだけで、また新鮮な気持ちで世話ができます。

 

後日、前のふさぎ板の下の部分を取りました。

水が溢れた時に、やはり水が溜まってしまい乾燥が良く無いからです。

とったら取ったで、すっきしたのでよかったです。

 

こうして2022年、アラウンドビオトープは大改装を終えました。

これからもまた地域の方々に応援してもらえるように維持を頑張りたいと思います。

(本業の設計業務も頑張ります)

 

 

 

WASH建築設計室 日野弘一

 

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