先日事前調査を行った奈良県明日香村の古民家の詳細調査を行いました。
住宅医スクールのスクール生、関西大学の学生などが調査に参加してくれ、約10名での調査となりました。
天気はよく、調査日和です。
小屋裏は通り土間の天井に開口があり、梯子を使って入ることができました。
小屋裏は二階のようにしっかりした空間になっており、薪などが残っていました。昔は物置として使われていたのだと思います。
今は特に使われておらず、物もそんなにないので耐震診断の計算上は一階で計算していますが、
今度は二階としての活用も視野に入ります。
床下は畳を剥がしてバラ板を外すと入ることができます。
関西大学の学生と、私がペアを組んで調査にあたりました。
棟がいくつかあり、面積もあるので大変でしたが、この学生は調査に何回かきてくれているため手際よく手伝ってくれました。
こちらはライカの特殊機器を使った調査です。
三次元的に座標を拾える機械で、建物の高さ方向の調査をしてくれています。
色々な調査道具を見せ合えるのが、大人数での調査の魅力の一つです。
地盤調査は株式会社トラバースに依頼してスウェーデン式サウンディング試験を実施しました。
敷地のざっとしたレベルも出してくれるのがいつも助かります。
かなり規模が大きく、また立派な建物です。
なかなか大変でしたが、皆さんの頑張りもあって無事に調査を終えることができました。
ここから建物の状況報告をつくり、耐震診断を行います。
その結果を持って、この古民家の利活用の方法の提案を行うところまでさせていただけます。
この魅力的な古民家が、次の時代以降にも残るような、そして地域に愛され続けるような魅力的な提案ができるよう頑張ります。
WASH建築設計室 日野弘一