作業台の馬の改造

塗装などの作業で重宝する作業馬を作りました。

非常勤講師で勤めている大阪工業技術専門学校、OCTの大工技能学科の授業で作成された馬をもらってきて、事務所に保管しやすいように、また塗装作業で汚れにくいように改造しました。

 

これが学生が完成させた状態の作業馬です。

二年生の後期には大工技能検定の二級の課題に取り組むのですが、そのイメージ作りも兼ねた前期の最終課題です。

二級の四方転びの要素はありませんが、今までの課題に比べると難易度は高めです。

出来上がってきた作品で採点が終わったもので、強そうなものを選んでもらってきました。

 

さすが二年生で、出来がいいものを選んだだけあって綺麗な作品が多いです。

材料はヒノキですが、要領のいい学生は材料を選ぶところからクセの少ない材料を選ぶので、材自体も綺麗めです。

ただ、塗装用の作業馬にすると塗料ですぐに汚れてしまいますので、初めから塗装をしておくことにしました。

 

これが改造後です。

まず、全体を墨汁で黒く塗装しています。雰囲気は変わりましたがとても綺麗です。

 

主な改造のポイントとしては左右についていた貫を外していることです。

貫があるととても強くていいのですが、重ねて保管することができないので切断しました。

学生が頑張って造ったことを思うと申し訳ないですが・・・

 

また、それによって強度が落ちるので、三角形の補強材を取り付けています。

これは南洋材で造り、あえて塗装をせずにデザインのアクセントにしました。

この三角形の大きさがポイントです。

作品自体は全て木組で金物を使わずでしたが、これはビスでガチガチに固定しました。すみません。

 

積み重ねて事務所の前におくとこんな感じです。

さっきの三角形の下端の幅が馬の天端の幅と同じになっています。このおかげで綺麗に積むことができるのです。

黒く塗ったおかげで目立たなくなり、事務所の前においていても気づかれにくいです。

 

これでこれからの塗装作業が効率よくできるようになるともいます。

学生の造ってくれた作品ですので、大切に活用させてもらいたいです。

 

 

日野弘一