建築家という職業は「建物を建てること」が仕事です。しかし、この「建物を建てること」に含まれる仕事は非常に多岐にわたります。たとえば、製材所に行って家に使う木材を選定すること、リビングに置く家具をデザインすること、設計図をもとに模型を作ること、時には実際に自ら施工作業を実施することなども建築家の業務内容に含まれます。つまり、建築家とはある時は目利きであり、デザイナーであり、モデラーであり、時には大工でもあるのです。
私もこのインターンシップ期間中に建築家に内包される多岐にわたるプロフェッションをその一片ながら体験させていただきました。その体験には実際の業務の進め方を理解することから作業の工学的/理論的側面を学ぶこと、そしてその根底にあるプロフェッショナリズムに触れることまで含まれていました。そしてそれらは大学の講義には含まれていないことが多くありました。
WASH建築設計室でのインターンシップは12日間でしたが、12日間だったとは思えないほど多くのことを学ばせて頂きました。ありがとうございました。