今年も岐阜県立森林文化アカデミーの木造住宅医病理学講座の講義のために岐阜県美濃市まで行ってきました。大阪府吹田市の事務所から約2時間半。午後からの講義でしたのでお昼前に学校に到着しました。
私は毎年1日だけ岐阜県立森林文化アカデミーの”木造住宅病理学講座”という授業のひと枠を教えさせていただいています。東京で活動されている滝口建築スタジオの滝口さん、岐阜県のインクの中島さんと三人で建物調査のことを学生に教えています。
毎年、実際に物件の調査体験をしたりとワークショップ形式の授業なのですが、今年はコロナの影響で調査診断ワークショップが行えず、最近の住宅医としての活動報告を行いました。
東京はまだ少しコロナの影響があるので滝口さんはリモート出演です。
途中、回線のトラブルが何度かありましたが問題なく授業をすることができました。
他の講師が最近どのような活動をしているのかを聞けて私自身刺激になりましたし、住宅改修を多く手がける”住宅医”としてどのような仕事があるのかを学生が知れたのはいいことではないかなと感じました。
学生からの質問も活発で、とてもいいやりとりができました。
ワークショップも楽しいですが、こういう授業もいいなと思いました。
自力建設
授業が終わった後は、毎年恒例なのですが学生たちの”自力建設”の新しい作品を見に行きました。今年完成していたのは「Cobiki」という作品です。細かいことは森林文化アカデミーのブログを載せておきます。
https://www.forest.ac.jp/academy-archives/jrk2019g/
断面の大きな構造材を使っていますが、大きく飛ばしたスパンと梁の連続性からかとても軽やかに見えるデザインが印象的です。私もいつか丸太を挽いてみたいですね。
morinos
すべての人と森をつなぎ、森と暮らす楽しさと森林文化の豊かさを次世代に伝えていく「森の入り口」というコンセプトのモリノス。完成したという話を聞いてこれもみてまいりました。
https://www.forest.ac.jp/facilities/morinos/
この日は中を使用していたので外からチラッとみただけになりますが、杉材が多様な表情で使われているのをみて外観を見るだけでもとても楽しかったです。またいつかゆっくりと中に入ってみたいものです。
こうして今年も無事に森林文化アカデミーでの講義を終えることができました。
かれこれ4年目?になりますが、毎回新しい発見がありこちらも勉強になります。
岐阜県立森林文化アカデミーは木造の設計を志す方にとってはとても恵まれた先進的な環境が揃っています。ご興味がある方はぜひ、問い合わせてみてください。
WASH建築設計室 日野弘一