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インターシップの感想【F君】

インターンシップで10月上旬から10日間お世話になりました。

まず、庄原市と瀬戸内DMOのプロジェクトである“不老仙”の内観と“松岡邸”の改修現場を見学させて頂きました。不老仙ではコストを抑えるため、既存の木製サッシや釜戸を取り替えたりすることなく、掃除を行い再利用していました。それでも新築かと思うほど風情のある豊かな空間に生まれ変わっていてとても感銘を受けました。また松岡邸では工務店とDMOの方も交えて、床の基準点、既存キッチンの有無、サッシをどうするかなど細かく打ち合わせをしており、建築士、工務店、事業主と多くの人が関わることで建築が出来上がっていく過程を見ることができました。期間中は現場に同行させて頂ける機会が非常に多くあり、大学院ではできない大変貴重な経験となりました。

 茨木市の実測調査にも同行させて頂きました。大学院の実測とは違い、床の傾斜や地盤調査まで行われていたり、最後に診断レポートを作り現状を施主様にお伝えするという流れがきちんとあったりと、作業量の多さに少し驚きましたが、それによりどこを改修すべきなのかをきちんと分析できる利点があるのではないかと思いました。私の担当箇所は床下でした。初めての経験で、這いつくばりながら束石、束、大引、根太感覚の採寸や断面の記入など難しい作業でしたが、先輩に丁寧に教えて頂きながら、生活する中では見えない部分を理解することができました。

 

 

事務所では、明治元年に建てられた古民家の改修物件の軸組模型作成を行いました。基礎→土台→柱とここまでは順調に進みましたが、差鴨居など複雑な部材になると図面と写真を照らし合わせながら行ったため、時間がかかり、完成までたどり着けませんでした。現場にも同行させて頂きましたが、そこで見たものを実際に模型で作るとなるとこんなにも難しいものかと思いました。しかし模型作成の中で図面の見方など学べたことは多かったので、いい経験となりました。

インターンシップの期間で、現場採寸や確認申請の役所回りなど、ここには書ききれないほどたくさんの経験をさせて頂きました。設計事務所については、寝る暇もないほどきついイメージがありましたが、日野さんをはじめ他のスタッフさんも物件に対して楽しく働かれていて、設計は素晴らしい仕事だと思いました。また現場の同行でお客様との繋がりも非常に大切であると感じました。

 建築士の卵である私を、様々な経験をさせて頂き、充実したインターンシップとなりました。WASHの日野さん、服部さん、その他指導して頂いた方々、10日間ありがとうございました。