大工技能検定の練習【大阪工業技術専門学校】

講師をしている大阪工業技術専門学校の卒業制作の提出が完了し、授業は大工技能検定に向けた練習が始まりました。

二級の取得に向けて学生たちが頑張っています。

 

二級の課題はまだ発表されていませんが、例年の通りならこの椅子になります。

一見シンプルな椅子に見えますが、脚が傾いているため技術が試されます。

特に、横と手前の二方向に脚が傾いている二本はとても困難です。

 

講師の棟梁が描いた図面を元に、生徒たちもまずは実寸の図面を描いていきます。

これを元に墨を入れていくことになるのでとても重要な工程です。

 

普段あまり図面を描かないので、平行線がずれたり角度の取り方を間違えたりとみんな四苦八苦しながら描いていきます。私もみんなが間違えていないか、また間違えているならどこに原因があるのかを一緒に喋りながら探していきます。

 

ミスの原因を把握いていないと、本番でも同じミスをしかねないのでそこの究明を一番大切にしています。

 

図面が出来上がると木材の加工に入ります。

支給される木材は実際に使う寸法よりも少し大きめの荒木で渡されます。

なのでまずはカンナで必要な大きさに調整するとことから始まります。

これがうまくいかないと図面通りの墨が打てないので慎重に進めます。

 

でもこのカンナの作業がとても大変で、みんなお疲れでした。

年内で一回椅子を完成させて、年明けの試験に向けてさらに鍛錬をする予定です。

 

設計士の講師として力になれることは限られていますが、全力でサポートしたいです。

 

 

日野弘一