東大阪市Y邸 耐震診断【既存建物調査】

大阪府東大阪市に耐震診断に行ってきました。精密診断法による診断のつもりで行きましたが、床下が非常に低く進入ができないため目視での診断のみになってしまいましたので一般診断法で評価できるよう調査を行いました。

 

事前調査の様子

 

小屋裏の調査

二階の押入れの上などに、たいてい進入口があります。

今回も天袋の天井板が外れるようになっていて、そこから調査ができした。

 

小屋裏の様子です。

この小屋裏はシンプルな軸組です。

数年前に屋根の板金をやりかえたそうですので現在雨がもっているところはありませんでした。

ただ、以前雨がもっていたそうで、所々黒ずんでいる箇所があります。

 

天井には断熱材が敷かれています。

厚みなどから、比較的新しい時期に設置されたものだと考えられます。

 

小屋裏からはたくさんの情報が確認できます。

屋根の構成はもちろん、外壁は何でできているのか、金物はどの程度つけられているのか、断熱のレベルはどの程度なのかなど、調査の経験と知識が求められます。

 

二階床の調査

一階の天井と、二階の床の間の空間の調査も行います。

この空間は点検口があることはあまり多くありません。

二階の畳をあげて、その下地材に丸ノコで穴を開けて点検することが多いです。

調査範囲はその穴から見える範囲に限られます。なので何箇所か穴を開ける必要があります。

 

大体の床組みを確認することができました。

また、外壁の一部に断熱材が入っていることがわかりました。

ただこの家は隙間風が多く音の漏れも多いので、断熱材は一部にとどまっている可能性が高いです。床の剛性や、小屋裏と同じく壁の構成などを確認します。

 

床下の調査

一階の床の下の調査です。

今回は畳の代わりに床板パネル?が敷かれている部屋がありましたので、そのパネルを外して下地に穴を開けて調査をしました。

 

床下は高さが全然なく、進入はとてもできませんでした。

この範囲は地盤面に土間コンクリートがあとで打設されたのか、木の束がコンクリートに埋め込まれてしまっています。

 

ヒアリングによると、この建物は昔町工場だったようで、それを住宅に改造したため増築が行われたり大きな改装が何度か行われているとのこと。

床下の構成もまちまちでした。

 

基礎の鉄筋があるかないか、鉄筋探査機で確認をします。

建設された時代でも予想がつきますが、思った通り鉄筋は確認できませんでした。

床下の換気口の位置を確認すると同時に、ここから中の様子が確認できないかチェックしていきました。

 

耐力壁の調査

耐震診断をするために、構造要素となる壁の種類と配置、その大きさを調べます。

仕上げが何なのかは見たらすぐにわかりますが、下地がどうなっているのか、またその厚みがどうなっているのかを確認する必要があります。

コンセントボックスを外して確認をしていきました。

 

劣化箇所の確認

一般診断法では建物の劣化状況に応じて耐力の低減を行います。

天井に雨漏れの跡が確認されたり、床の傾きなどが室内では確認できました。

 

屋外では土間のわれや玄関のタイルの割れが。

直接耐震性能に影響はありませんが、建物がどの程度痛んでいるかの目安として評価されます。

 

外壁、軒裏、屋根などは最近補修をしているので目立った劣化は確認できません。

雨樋が古く、水が詰まっているのが気になりました。

 

耐震診断といっても、このように建物の現況調査と同じようなことも行います。

建物が問題ないかの確認にも、耐震診断は有用になります。

 

おまけ

今回はリフォームの可能性が高いので、給湯器などの設備機器で使えそうなものは記録しています。また設備関係の引き込みなどもメモ程度に記録しています。

 

最後に

こうして耐震診断が無事に終わりました。

スタッフを含めて合計三人で3時間程度かかりました。

(前回事前調査で間取りを作っていました)

 

これから1週間から10日くらいかけて耐震診断の計算と報告書にまとめていきます。

みなさんお疲れ様でした。

 

 

WASH建築設計室 日野弘一

 

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