既存建物調査の重要性


耐震基準が改正された1981年以前に建てられた木造住宅の中には耐震性能が不十分な建物が多くあります。

そういった建物では家族の安全や財産を守ることが十分に期待できません。

 

また建物の断熱性能・劣化状況・劣化対策・設備や配管の状況、バリアフリー性能、防耐火性能など、快適で安心な生活をするために必要と考えられる項目も建物によって大きく異なります。

 

中古物件の購入をする時、また建物の改修(リフォーム・リノベーション)を行う場合、まず大切になるのは現状の建物の状態の把握です。

現状の建物がどのくらいの性能があるのか、希望の性能にするにはどのくらいの工事が必要なのかがわからないと行動に移せないためです。

そのためには、建物の調査が欠かせません。

調査の種類


建物の調査といっても目的によって様々なものがあります。

私たちの事務所では主に

 

・住宅医による既存住宅ドック(建物の詳細調査)

・耐震診断(精密診断法)

 

を中心に行っています。

またご希望・状況に合わせてその他の調査も行っています。

既存住宅ドック


『既存住宅ドック』とは要は人間ドックの既存住宅版です。

一般社団法人住宅医協会が提案している建物の詳細調査になります。

国の住宅性能表示制度や長期優良住宅認定制度の基準(※)を参考に、現状の既存住宅で重要だと思われる以下の6つの性能について、既存住宅の状況や性能を総合的に評価しています。住宅医とは、建築士の資格を所持した一般社団法人住宅医協会の認定住宅医です。

 

①劣化対策 ②耐震性能 ③温熱性能 ④省エネルギー ⑤バリアフリー ⑥火災時の安全性

 

建物概要のヒアリングや現状の形状確認等を行う事前調査を行い、後日床下や小屋裏など目視できる範囲で建物を隅々まで調査する詳細調査を実施し、その結果を『住まいの診断レポート』としてまとめています。

 

調査項目:

・劣化状況

・劣化対策性能

・耐震性能

・温熱、省エネルギー性能

・維持管理性能

・バリアフリー性能

・火災時の安全性

・各種現況図面の作成

 

調査規模:約10人前後で一日

調査費用:30万円〜

報告書作成期間:約1ヶ月


 

既存住宅ドックの特徴

建物の詳細調査

私たちが受ける人間ドックの様に、既存木造住宅の調査診断(建物の事前調査、詳細調査、診断報告)を行います。調査診断を怠った改修では、予想外の費用の問題や性能が向上しないなど様々なトラブルが発生するといった問題が起こっています。

報告書の作成

診断報告では既存住宅の劣化状況と劣化対策、耐震性能、温熱、省エネルギー、維持管理、バリアフリー、火災時の安全性のレベルを示します。

また調査を振り返り報告書のブラッシュアップを行います。150項を超える報告書は2時間ほどのボリュームになる事もあります。

私たちが行う詳細調査は、診断方法や性能レベルなどの基準や各研究成果に応じて、改良を続けていきます。

地盤調査もセット

この報告書はたくさんの計算書やデータが集約されています。

・現況調査報告書

・地盤調査報告書

・耐震診断計算書

・耐震診断報告書

・温熱計算書

・一次エネルギーの計算書

・調査図面 …など

これらの計算書が一冊にまとまっています。

それぞれ個別で行うと、とてもこの値段で行うことはできない内容となってます。


耐震診断(精密診断法)


 一般社団法人建築防災協会の耐震診断です。建物の耐震性能を計算します。

 耐震診断(たいしん しんだん)とは、既存の建築物の構造的強度を調べ、想定される地震に対する安全性(耐震性)、受ける被害の程度を判断するものです。地震による破砕・倒壊を未然に防ぐため、その恐れの有無を把握することができます。

  

耐震診断のために劣化状況を確認するため現況調査も兼ねて行っています。

耐震補強の設計をするためにも、既存の建物の状況の把握はとても重要になります。

床下、小屋裏には原則侵入し、金物や構造体の確認も行います。 

 

作成する計算書・報告書は、財団法人日本建築防災協会が発行する

「2012年改訂版木造住宅の耐震診断と補強方法」(2012年初版第1刷発行版)に準じています。(国土交通省住宅局建築指導課監修)

 

調査項目:

・劣化状況

・耐震性能

調査規模:数人で半日程度

調査費用:8万円〜

報告書作成期間:約1週間


 

WASH建築設計室の耐震診断の特徴

床下・小屋裏の確認をします

室内の目視だけで調査をするのではなく、床下・小屋裏にも入って調査を行います。耐震診断に必要な耐震要素の確認だけでなく、雨漏りや部材の腐れなど劣化状況の確認も行います。

わかりやすい報告書を作成します

耐震診断の計算書に加え、その内容をわかりやすいように報告書も作成し、お付けしています。写真で見ることで、よりお住いの状態がわかると思います。


 

吹田市・関西圏の耐震診断ならWASH建築設計室に

耐震診断員として登録している吹田市では耐震診断の補助金があります。

また、その他の自治体でも可能であれば補助金の対応をさせていただきます。

その他の調査


 中古物件購入前の現況調査や雨漏りの原因調査、

シロアリの相談など限定的な調査も行っています。まずはご相談ください。

 

調査項目:適宜

調査規模:状況に応じる

調査費用:要相談

報告書作成期間:約1週間


調査の事例


既存住宅ドックの事例

箕面市Y邸 既存ドック

大阪府箕面市に大規模改修を行うための詳細調査をして来ました。

リフォームに必要な情報を集めるのと、既存の建物の性能を調べるための調査です。

以前に何度か他の業者さんによって手を入れられた形跡が多くあり、

その状態も併せて確認しています。

 

宇治市M邸 既存ドック

京都府宇治市の酒屋さんの店舗兼住宅の詳細調査です。

長屋が三棟分、複雑に並んだ状態になっていました。

増築を繰り返すことによって生じている建物の不安定さを含め、建物の状況を調査しました。

耐震診断の事例

吹田市N邸 耐震診断(2019)

大阪府吹田市千里丘に耐震診断に行ってきました。万博公園などからも近く、事務所から今までで一番近い場所での調査でした。建物は築約15年でということで、築浅の物件の調査になりました。昨年の北摂の地震をうけて、劣化が気になった住まい手さんからの依頼です。

尼崎市N邸 耐震診断(2019)

兵庫県尼崎市に耐震診断に行ってきました。築26年の比較的新しいお宅です。小屋裏、床下にもしっかりと入れましたので、精密診断にて診断を行いました。

東大阪市Y邸 耐震診断(2018)

大阪府東大阪市で戸建て木造住宅の耐震診断を行いました。

小さな木造二階建ての建物です。かつては町工場だった建物ということで、増築が何度か繰り返されており少し複雑な構成になっています。床下、小屋裏に潜って約半日、調査員3名で行いました。

福崎町I邸 耐震診断(2018)

兵庫県神崎郡福崎町で戸建て木造住宅の耐震診断を行いました。

兵庫県の耐震の補助金を受けたいということで、改修工事を前提とした調査になります。床下、小屋裏に潜って約半日、調査員2名で行いました。

今井町K邸 耐震診断(2017)

奈良県の今井町で耐震診断を行いました。現況調査も行っています。

建物の改修は決まっておりますが、住宅かどうか不確定ですので、現況調査と耐震診断に絞って報告書を作成します。

必要があれば既存ドックの要件の、劣化対策・耐震性能・温熱省エネルギー性能・維持管理・バリアフリー・火災時の安全性の6項目の報告書が作成できる程度の調査は行いました。

赤穂市Y邸 耐震診断(2017)

兵庫県の赤穂市上郡町で現況調査と耐震診断を行いました。

建物の改修をするか、新築をするか、その判断材料として建物の調査を行いました。

改修をするという前提がないため、料金を抑えるために建物の現況調査と耐震診断に絞って報告書を作成します。

甲陽園Y邸 耐震診断(2016)

RCの駐車場の上に木造二階建てが建っています。

一階はRCの耐震診断を、その上の木造は木造の耐震診断をそれぞれ行いました。

明石市K邸 耐震診断(2016)

木造二階建ての耐震診断。

改修工事が決まっており、現状の耐震性能を確認するために行いました。

小屋裏、床下の調査も行っています。

まずはお問合せください


どの調査が必要か、またどのくらいのお金がかかるのかなど、まずはお気軽にご相談ください。

ご相談、お見積もりは無料です。